おかえり

もどってきちゃったのでおかえりです

10月28日「1週間日記 後編」

10月26日

朝から無駄にぼーっとすることが多く、ただでさえぼーっとしてるのにやってられないなと思っている。

何に対しても特にやる気を見出せなかったので、イラストレーターを購入した。全然前後の文脈がないんだけど、安くなってたから衝動買いした。学生の時はよく使ってたけど、社会人になって圧倒的にパワポを使うことが多くなっていたので使い方を忘れた。なので「イラストレーターがわかる!」みたいな本も買った。イラストレーターを買い、kindleのPC版をインストールして、休憩時間に本を読みまくってたら1日が終わる。ひどい頭痛とともに退勤。ベッドに横になると誰かに見られているような、ものすごい近くで人の気配がした。しばらく怪談を観るのはやめようと思った。

 


10月27日

祖母に会う。携帯の機種変をしたんだけど、LINEの使い方がわからないとのことだった。LINEの登録をしようとしたところで、カーソルが動かなくなりドコモショップへ。母の話によると、祖母は軽い認知症の症状が現れているとのことだった。病院で検査をしてもらったらしい。ドコモショップで待っている間に母が祖母を責める。

「メールも電話もやるっていうから買ったのに!電話のかけ方がわからないってどういうこと?電話あんなにかけてたじゃない!」

「ごめんなさいね、わからないの。本当にどうやって電話をかければいいの?私、電話なんかかけてたっけ?」

いいなあ、と純粋に羨ましく思った。電話のかけ方を私も忘れてしまいたい。電車の乗り方もLINEの仕方もTwitterのやり方も人を好きになることも全部全部忘れて、「わからないな、ごめんなさい」と一言つぶやいてぼーっと出来れば、今までの苦しみなんか全部なくなるのに。記憶喪失のふりをして生きるなんてことは到底出来そうになく、やっぱり本当の記憶喪失になりたいなと思った。思い出さないようにしていても、記憶喪失じゃないうちはどうしても思い出してしまうから、もう2度と思い出せないようにしたいのだ、何もかも。

 


10月28日

池袋「タカセ」にてフォロワーさんに会う。私が池袋駅の写真を撮っているのをちょっと離れたところから見ていて、「もしかして青いカバンですか?」とDMが来た。死ぬほど恥ずかしかった。

Twitterの人に会うのは私が初めてらしい。私が初めてでで本当に申し訳ない。すごく笑い上戸な方で私のしょうもない話にげらげらと笑ってくれた。

その後、彼女に連れられ池袋のコスプレハロウィンを観に行く。サンシャイン前の広場でやっているんだけど、これがまあすごい人。そして、特定のジャンルやキャラのコスプレがまあ多いこと多いこと。これは本当に凄かった。Twitterにも書いたけど、ロケット団のサカキ様コスプレの人が歩いていて、「え?あれってロケット団?サカキ様?」とつぶやいたらサカキ様が振り返って会釈した。笑えた。

意味もなく新宿へ行き、母親と弟のためにケーキを買う。歩きながら、私の人生はこんな感じで続いていくんだな、と思う。日常や仕事をきちんと消化できずにインターネットで知り合った人に会って、ブロックしたりされたりする。ひとりで映画観たり劇観たり、本読んだりする人生。守りたいものもないけど特に失うものもない。記憶喪失にもなれない。そんな虚無がずっと、永遠に続いていく。会社はクビになるかもしれない。でも派遣かバイトで食いつなぐだろう。末はネカフェ難民孤独死かもしれない。人生の行き止まりを感じてもなお、私は生きることをやめられなさそうになかった。今週はこれで終わりです。