おかえり

もどってきちゃったのでおかえりです

8月27日「どうして君はひとりしかいないの」

椎名林檎の「おいしい季節」という曲を今更になってずっと聴いている。

顔の見えないコミュニケーションに失敗し、会っても「話題がつぎはぎ」なので結局身体を重ねるしかない、という最悪の曲だ。I SCREAM !

 

基本的にコミュニケーションは人間生活の中でトップクラスに難易度が高い。

 

昨日も言ったけど、顔の見えないコミュニケーションで大事なのは「タイミング」と「文章の長さ」と「内容」だと思っている。人に既読無視をされてしまうのは、この3つのどれか1つが足りてないからによるものだ。「タイミング」が合ってないと、「あとで返そう」となるし、「長さ」が合ってないと「返事しづらいな」となるし、「内容」が合ってないと「別に返さなくてもいいか」となるものなのだ。たぶん、おそらく、経験上。

 

それを踏まえると、会ってからの方がまだコミュニケーションとしては取りやすい。この場合、3つのうちの長さは気にしなくてもいい。あと、タイミングも読みやすい。「今はこの話をするべきじゃない」というのがある程度わかるからだ。でもここで重要なのは「ある程度」というところで、全部のタイミングがわかるわけじゃない。相手が持つタイミングを全部合わせるなんて不可能なのだ。だからこそたまにそういうタイミングが合う人のことをみんな「気が合いますね」という言葉で、「認定証」を与える。

 

で、まあ最後の身体を重ねる段階ってそもそもコミュニケーションだと思われてないことが多い。結局「おいしい季節」でもそうだけど、身体を重ねておけば、その前のコミュニケーションが多少まずくても、気持ちよくなれるし、なんだかんだ上手く行くだろうと思っている人がそういう方向に走りやすい気がする。でも大半は自分の気持ち良さを押し付けているだけなので、それが上手く行くと考えているところがおかしいよなと思う。終わった後、音信不通になったという話を聞くけど、あれも結局コミュニケーションを取れていないわけだから、その先もコミュニケーションなんか取りたくないな、と「選別」されただけに過ぎないのだ。人としてどうか、なんて話をコミュニケーションをろくに取れなかったくせにしてんじゃねえよ。コミュニケーションが取れて初めて人権がもらえるんだよ。コミュニケーションが取れない人間に基本的人権は保証されない。

 

そんでもって今日も私は会社の人間と目をあわせずに話してコミュニケーションを自分から積極的に拒絶しているし、人からのLINEには返信しないし、社用携帯に先週からかかって来ている非通知もずっと無視し続けている。そのくせ人のツイートを眺めては、自分より恵まれた人間の多さに絶望してしまうのであった。終わり。