7月6日「奇跡が起こることを信じてんだ」
「空飛ぶタイヤ」の有名なセリフなんですが、長瀬の「信じてんだ」の変なイントネーションが気になって、全然集中できませんでした。それ以外は本当にいい映画です。
岡山天音君とTKO木本がほぼエキストラに近い役柄で出演しています。あれに気づいた人はどれくらいいるのでしょうか。
話は変わって。
先日、こういうツイートをしたら
映画詳しくないので…… #リプで来た作家についてテキトーに語る
— まきこ (@makitaka1209) July 4, 2018
ある方からなんかすごい量来たんでまとめます。
これでも一応文学部出身なんですよ私。
●青山七恵
早速なんですが、正直言って吉本ばななに寄せてる人って感じしかないですね。
「ひとり日和」は好きですが、あれもなんか吉本ばななを強く意識した感じがしました。好きな人はかなり好きだろうなと思います。今の時代、なんやかんやで激しいドラマを求めている人が多いとは思うので。そういう時代に逆行しているというか、そうじゃないものを求めている人の需要にうまくあっているんじゃないですかね。
●西村賢太
またネガティブで申し訳ないのですが、人間としては面白いのかもしれないけど全然好きになれません。「苦役列車」もあまり面白さがわかりませんでした。たぶん私の読解力というか小説を読む側の教養?わかんないけどそういうものが足りてないんだと思います。だから楽しめないんでしょうね。西村さんの作品好きな人は結構多いのでますますそう思います。
●佐伯一麦
すいません、知ったかぶりをしてもどうしようもないのでいいますが、全く存じ上げませんでした。勉強不足ですいません。
知らないし、読んだことない人に関してあれこれとは語れないです。検索すると私小説の名手とのことなので、未読なのも納得がいきました。そういう私小説的なものにあまり興味がないんです。
は、高校1年生くらいに相当数読みました。読んで思ったんですが、自分のやりたいことを小説の中でここぞとばかりに実現させようとする小説家の最たる人ですよね。この小説を世に出してどう、とか本当はあまり思っていなかったんじゃないかと思います。
私がおすすめする谷崎はどちらも短編ですが、「冨美子の足」と「少年」です。たぶん中村佑介さんの絵で「マゾヒズム短編集」という文庫が出ているのでその中に二つとも入っています。
デビュー作の「刺青」も本当に大好きです。一体何人の人間があの小説で性癖をめちゃくちゃにされたのか……。
●川端康成
これは私感ですけど、物語を動かすまでの空気がすごく重いなと思います。「伊豆の踊り子」や「雪国」にしても、もっと軽く明るく書こうと思えば書けてしまうと思うんですよ。でも、物語が動いて立ち上がっていくまでの時間とか空気とかをとても重要視しているな、と思います。
リンク貼ったのはまきこのおすすめ小説です。
私の棺桶に入れて欲しい小説、「ロリータ」に取り憑かれている人の一人です。
彼はロリータに並々ならぬ愛情があって(それは自分がロリータと同い年だからなのかもしれませんが)それをどうにかして自分の小説世界でも表現したいという気持ちがあるように思います。
死ぬほどつまんないやつと捲る手が止まらないやつの二つに分かれるような気がします。平たく言うと当たり外れがある、というか。
個人的には「二百年の子供」が好きです。読売新聞でも連載していたやつですね。
とりあえずは以上です。
またこういう機会があったら紹介したいと思います。